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キャリアを上積みでき、本当に良いUターン転職ができました。自分のような仲間を増やしたいですね。

キャリアを上積みでき、本当に良いUターン転職ができました。自分のような仲間を増やしたいですね。 | その他

株式会社トーカイ 人事本部長 澤村様と、同社にご転職された長野さんにお話をうかがいました。

『リープ・キャリア』で支援を受けられた経緯を教えてください。

長野さん:

前職では東京の企業に勤めていましたが、岐阜へのUターンを前提に首都圏で転職活動をしていました。しかし、ほとんどの転職エージェントからは首都圏の求人を提案されたり、系列である名古屋のエージェントを紹介されたりしました。名古屋のエージェントさんですと名古屋の企業を紹介されることが多いです。そんななか、『リープ・キャリア』さんは「岐阜に戻られませんか?」と仰ってくださいました。岐阜のエージェントさんとして声をかけていただいたことが大きかったですね。

転職を検討されたきっかけはどのようなことでしたか?

長野さん:

コロナ禍が一段落した頃、今後どのような身の振り方ができるかと考えていました。コロナ終息後、完全に在宅勤務ができる企業でしたらUターンしても働けるので転職せずとも良かったのですが、当時私がいた業界は対面でお客様に接することが多く、完全に在宅勤務とはなりませんでした。そうしたなか、今後も継続して同じ企業で働き続けるべきか、それとも他の選択肢を取るべきか考えていました。

私はここ数年海外関連の仕事をしていましたので、海外駐在あるいは地元に帰ってくる選択肢を描いていました。2015年に上京してから、いつかは地元に戻りたいと考えていたので、東京で働き続けることは人生の時間の使い方としてもったいないと感じていました。さらにコロナ禍を経て、両親とはオンラインで話すことが多くなっていました。このコミュニケーションの取り方であれば、働く場所は地元か、あるいは世界に出るか、どちらかの決断をしていこうと思いました。いつも選択が「極端だ」と言われますが、その時は、ベトナム、オーストラリア、岐阜のいずれかを検討しました。でもやはり岐阜で働きたいと決断しました。

オーストラリアかベトナムというのは、前職の関連でしたよね?

長野さん:

そうですね、出資ないし子会社化にあたりいずれも事務局を担当しており、駐在員のポストに応募しました。ちょうどキャリアを考えるタイミングで募集がありましたので、そちらの面接も受けながら、 どこで働こうか決めていきました。海外事業もやりたいし、岐阜で働きたい想いもあり、色々な選択肢を考える中で、『リープ・キャリア』さんからトーカイとのご縁をいただきました。

澤村人事本部長:

リーピーさんが、Uターン転職も含めた人材紹介事業に力を入れていると聞き、当社も首都圏からの人材獲得に大変興味がありましたので、ご紹介を依頼していました。

長野さんは当時、東京にお住まいでしたが、岐阜にUターン移住したいと思われていたそうで、タイミングよく当社とマッチングをしていただきました。当社が“こういうポジションで、こういう人材がいい。”とリクエストしていたピンポイントのご紹介ではありませんでしたが、これまでのキャリアやスキルを持って、長野さんをご提案いただきました。実際長野さんに会い、これまでの経歴や当時の仕事をお聞きし、今従事してもらっている新規事業開発のポジションに適任だと思い、入社してもらいました。入社直後から、海外への長期出張をしてもらうなど、まさに即戦力として活躍してもらっています。

リープ・キャリア 川口:

貴社にご依頼をいただいた直後から、色々な候補者の方を探していました。長野さんは岐阜に戻りたいというお気持ちもあり、またこれまでのご経歴等々を踏まえると、トーカイさんとマッチするのではと思い紹介させていただきました。その後は比較的スムーズに面談が進んでいきましたね。

澤村人事本部長:

そうですね、今の配属部門の責任者とも何度か東京で会ってもらいました。初めは別のポジションを検討していましたが、面談を重ねていくうちに、新規事業に携わっていただきたいと思いました。新規事業ですので尚更、トーカイが取り組んでいることや、入社後に担当して欲しい領域など、しっかりと理解してもらいたく、何度か責任者に会い入社を決めてもらった経緯でした。

面談ではどのようなお話をされましたか?

澤村人事本部長:

入社後に携わってもらいたいことを話したり、長野さんのもっているスキルが、私たちの期待することに本当に応えていただけそうか、面接でもズバズバと聞かせてもらいました。前職で海外赴任をされていましたが、経歴書だけではわからない実際のキャリアの部分が、当社の実現したいことに結びつくかなど、たくさんのディスカッションをしながら確認しました。

長野さん:

私が生まれた笠松町のすぐ近くに工場がありましたのでトーカイ自体は知っていました。新規事業や最近の取り組みに関しては、面接を機に色々と調べていました。自分に何ができるのかといったイメージをもちつつ、逆に私からも、こんなこともできますと提案しながらお話をしました。

岐阜の実家に戻ってくることが目的としておありだったと思いますが、タイミングは焦っていなかったのですか?

長野さん:

そうですね。長男がちょうどこの4月から幼稚園に入るので、そこに合わせられるのが1番かなと思っていました。

これまでのキャリアについてお聞きしてもよろしいですか?

長野さん:

大学卒業後、最初は伊勢の会社に就職しました。二社目で名古屋の会社に、その後、前職の小売業界で15年ほど勤めました。前職では最初、オペレーションの仕事に就き、店舗のフィールドカウンセラーまで 7、8年経験しました。その後は本部配属になりました。経理から経営企画を経て、海外事業担当をしていました。

海外事業では何をされましたか?

長野さん:

海外担当の時期は、ほぼコロナ禍でしたので東京にいました。 主にアメリカの子会社との連携を担当しました。まさに今までなかった日米シナジーを作ることを目標に、企画や新規事業に近い事業をしていました。事業を推進する現場ではネイティブレベルの高い英語力が求められていたので、財務や法務、ガバナンスなどを中心とした事務局の役割を担うことが多く、英語での会議を主催できるようになったのはここ1年くらいです。海外駐在をしていたのは2社目の名古屋の部品メーカーの会社に勤めていた時です。1年半くらい勤めましたがその1年近くは中国にいました。

これまでのキャリアを活かせてるご実感はありますか?

長野さん:

そうですね、前職では店舗オペレーションを2、3年経験した後、フィールドカウンセラーに就き、店舗アドバイスを約5年経験しました。トーカイに転職した今、その経験はM&A事業にて買収した小売業の企業さんへのアドバイスにも活かせています。

澤村人事本部長:

長野さんをご紹介いただいた時、前職でのフランチャイズチェーンに携わった経験を活かし、当社のLEC事業本部、リースキン事業の仕組みづくりの部分でご活躍いただくことも一つの選択肢としてありました。ですがそれよりも、フィールドカウンセラーとして培った高いコミュニケーション力、さらには、M&A業務の経験や海外事業にかかわった経験を最も活かせるポジションとして、新規事業開発部を任せることにしました。
当社としても、どこのフィールドが長野さんの能力・経験を一番活かして活躍いただけるかということは、相当協議をしました。

リープ・キャリア 川口:

海外事業やM&Aの経験が豊富な方を岐阜だけで探すのは非常に難しいです。東京で積まれたご経験をまさに岐阜の企業で活かしてらっしゃる、非常にマッチするとても良いご縁でしたね。

岐阜へのUターン移住を希望する方はたくさんいますが、長野さんのようなご経歴をお持ちの方ですと、これまでのキャリアを“キャリアダウン”させてまでもというお気持ちがあると思います。やはりキャリアというのは繋げていき、できればキャリアアップしていくことが理想です。地方岐阜でそれが叶う選択肢を見つけるのは難しいですね。

これまで大きい会社で経験を積まれていたとなると、やはり岐阜の中でもある程度の会社規模である必要がありますし、M&Aのご経験などを活かせる会社さんとなると本当に少ないです。さらに通勤可能距離で選択できるか。ここまでくると、岐阜県内では非常に限られます。その中で、たまたま今成長も図られてるトーカイさんとはポジション的にもマッチしましたので、タイミングや縁がバッチリとハマりましたね。


澤村人事本部長:

しっかりとしたスキルをお持ちで経験を発揮できる方の抜擢登用は過去にもありましたが、ここまで注目を浴びる新規事業開発部門に中途採用で入社することには相当プレッシャーがあったと思います。ですが、本当によく応えてもらっていると思います。医療機器の新商品開発、海外案件の立ち上げ、インド市場での展開。当社に参入したグループ会社との連携、非常に多岐にわたる専門分野で、力を発揮してもらっています


長野さん:

新規事業開発においては、ニュートラルに見ることで、適切な連携先がみえてきます。商品開発の際も、誰とどのような交渉をしたら事業が成り立つかという視点が必要です。特に前職で経験した日米間のやり取りがトーカイで役に立っています。また、どの分野で連携すればトーカイの強みを発揮できるか、そういうアンテナの張り方は変わらないと思います。特に新しい企画を生み出す際にアンテナの貼り方がすごく重要だということは特に痛感します。

例えば、インドの場合は攻めと守りのアンテナを貼らなくてはなりません。世界のどこへ行ってもリスクヘッジをする体制づくりは、前職の日米コラボレーションの中で磨いてきました。海外のM&A案件の中で磨いてきたいろんなデューデリジェンスの知識が、今トーカイに転職しても活きています。デューデリジェンスの知識や、国内のM&A事業において、何が足りていて、何が足りてないかの見極めができる点では、先ほど川口さんがおっしゃったように、キャリアの上積みできてる実感がとてもあります。

トーカイの本部長と面談をした時に、インドでの事業のこと、新規事業の開発、今まさにやっているM&A事業を一緒にやってくれないかと打診され、自分の中でそれが1番ハマると思いました

転職した今、それ以上の業務に関わっていますが、今後もできる限りいろんな仕事に手を出して、何でもやっていこうと思っています。今後20年、25年、65定年までの人生設計を考えた時に、トーカイに残りの人生を捧げたいと思っています。

実際、岐阜に戻ってきて、お子さんとの時間は十分に取れていますか?

長野さん:

平日、子供と接する時間はかなり取れるようになりました。直近で16日間の海外出張を予定しているのでその期間中は子供に会えませんが、自分の両親がいてくれますし、岐阜に来たことで、サポートしてくれる人の数は増えました。

今はインドとのやり取りが多く、時差の関係で夜中2、3時まで仕事をすることもありますが、家族もよく理解してくれています。

トーカイさんとしても、このような採用を今後も続けていくお考えですか?

澤村人事本部長:

もちろんです。今後当社がさらなる成長をするためには、人的資本の強化として多様性の確保が大切であると考えており、さまざまな経験と能力を持った中途採用人材の採用や管理職登用なども積極的に検討していきたいです。
紹介された人材のスキルやポテンシャルを見て、活躍できるフィールドを検討したいと思っています。

地方の人手不足が深刻な課題になっていますが、Uターン転職を経験されていかがですか?

長野さん:

今回、東京からの移住ということで岐阜県から支援金が出る予定ですが、これは決断にあたりとても大きかったです。行政から支援金が出ることは地方企業としてもPRできると思います。ご家族がいたら尚更です。岐阜にUターン転職した今まさに思うことは、首都圏で活躍してくれてる人に来てほしい、私と同じような仲間を増やしたいということです。もっと色んな方にこの制度を知って欲しいと思っています。

23区内で5年以上働いてた人が地方移住する場合に移住支援金が支給されますが、この他にも状況に合わせて色々な支援が活用できると思います。私自身この転職を経験して色々なことを調べましたが、補助金活用だけでなく、移住先の住環境なども含めて、『リープ・キャリア』さんにサポートいただけましたので非常に安心感がありました。

リープ・キャリア 川口:

東京の求職者の方ともお会いしますが、Uターン転職を希望する方は一定数います。人手不足の課題は大きく、地元企業、岐阜経済全体にあります。ですので、今後も地元間の採用だけではなく県外からの移住採用を多く支援していきたいですね。

岐阜県内は、移住採用できると思っていない企業様が多いので、地元にいる求職者にむけて採用活動をされています。地元に戻ってきたいと思っている方がいる一方で、企業側が狭い範囲で募集をかけているので縁に至りにくいです。その結果人手不足がずっと続きます。

地方企業が人材獲得に成功するため、どのような考え方が必要だと思われますか?

長野さん:

柔軟な考え方が必要ですね。企業が求める募集ポジションでしか募集をかけないという考え方をやめて、柔軟に自社の成長に合うような人材を受け入れ、検討範囲内に入れることですね。当然、選考を進めていく上で、自社にマッチするしないはあると思いますが、常に検討幅を広げて可能性を見ていくべきだと思います。

リープ・キャリア 川口:

求職者は、出ている求人票しか見ませんので、そこにピンポイントな募集がなければ諦めてしまいます。例えば首都圏の方でも自分に合う求人が地元に見つからなければ、「地元には戻れないんだ・・」と。そこで縁が終わってしまいます。企業サイドが受け入れることで、今回の長野さんのように戻ってくる選択肢ができますので、やはり地方企業の柔軟な受け入れがポイントだと思いますね。

Uターン転職を考える方にメッセージはありますか?

長野さん:

地元に戻るという選択は、首都圏での生活とはトレードオフの魅力があります。首都圏での転職に比べると「よく調べて吟味する」という手間はかかりますが、自分で切り開くからこそ首都圏では得られないメリットやキャリアアップの機会にめぐり会えたりします。

進学や就職、結婚など人生の転機で地元を離れることはあると思います。最近の経済環境では、地方よりも首都圏、国内よりも海外がいいと考える方も多いのではないでしょうか。しかし、子どもの将来や両親の介護、自分自身の老後などを長い目で考えたとき、地元(岐阜)に戻るという選択も充分満足できることだと私は感じました。家族の理解も必要ですが、40代でもまだまだ遅くないです。転職を考える際に、ぜひ一度「地元に戻ったらどうなるか」を真剣に考えてみていただきたいですし、地元に強いエージェントに出会って求人票にないポストを探求していただけたらと思います。

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